印刷レタッチの仕事で月100時間の残業が普通で辞めた
印刷の製造する現場では無くて、レタッチをやっていました。今はもう、無くなった業種ですが、当時は本やカタログ、パンフレット、その他印刷に関する物は必ずレタッチを通して印刷していました。
残業100時間はザラ
ともかく、不夜城で徹夜や残業はもの凄かったです。月に残業100時間はザラでした。一番多くて180時間をやった事が有ります。
何と言っても手作業だったので時間がもの凄くかかりました。
皮肉な物でこのレタッチと言うのはちょっと時間がたったら DTP と言うパソコンでする仕事に変わりました。これ又、もの凄く残業が凄くて変わりませんでしたが。
営業は言いなり
一番困ったのは営業さんが、出版社やデザイナーの言いなりだと言う事です。何でもかんでも「ありがとうございます」「やらさせて貰います」と言う米つきバッタなのでこちらは賜った物では無かったです。
やっと終わった仕事がデザイナーからクレームが来てやり直しだと言う事は何度も有りました。本当に何回、営業と喧嘩したか判りません。
一度出した、フィルムをプリンターで焼き直していたら間に合わないので、返し返しと言って、出したポジをネガに反転して、修正箇所を焼き込むやり方を取りました。
ところが、ここに落とし穴が有りました。膜面を逆にしてしまったのです。通常、ネガは膜上で作成します。そして、ポジに返す時に膜下にするのですが、慌てていて気付きませんでした。
現場に怒られ、辞表を書く
案の定、現場から電話が有って凄い剣幕で怒鳴られてしまいました。本当にこの時は会社を辞めようと家に帰って辞表を書きました。
翌日、会社に行って辞表を出そうとしましたが、ここで事件が。同僚5人が同時に辞めてしまったのです。何でも課長と大声で喧嘩して辞めたそうです。
辞めようと思った矢先だったので、ビックリしました。直ぐに全員集められて人数の補充はするけど、当分この人数でやってくれと言われました。
もう一度、ビックリです。只でさえキツいのにとてもじゃ無いですが出来ないと思いました。が、その場では我慢しました。
退職者は増えるばかり、新人もすぐ辞める悪循環
何とか外注を使って仕事を廻していましたが、どんどんキツくなって来ました。無茶な要求はどんどんエスカレートして来るし、周りの人はどんどん辞めて行きました。
新しい人は来ますが、酷い時には1日持たない人もいました。どうして辞めなかったかと言うと会社に泣きつかれたからです。君まで辞めたら仕事は会社はどうなるんだと。
それで、我慢しましたが。でも、決定打は来ました。ある日、仕事で作ったチラシに対してクレームが来ました。期間限定の日付が間違っていると指摘されました。
「先方のミスだけど謝ってくれ」と言われ、限界
調べた所、先方のデザイナーの誤植だと判りました。当然、それで話しを持って行くかと思ったら「先方に謝ってくれ」と言われました。
何をお門違いな事を言っているのかと思ったら、先方に非が有ってもこちらが折れなければ仕事を干されてしまうと泣きつかれました。
何かが音を立てて崩れて行きました。その上司に「辞めます」と言って会社を出ました。社会は理不尽な事が多いですが、ちょっとあまりにも酷すぎました。
辞めて良かったかもしれませんでした。


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