退職だ!ヘッドハンティングで転職した会社が年収を反故!
ヘッドハンティングされて異業種の化粧品業界へ転職。事業部長として抜擢されましたが、約束していた年収を反故にされて退職
ヘッドハンティングされ、化粧品メーカー事業部長に転職
前の会社では新卒後15年ほど勤務しました。主に
- 企画部門
- 戦略部門
- マーケティング部門
を中心に、自分で言うのもなんですが、それなりに実績を積みあげました。
そして次のステップは何だろうと考えていたところへ、異業種の会社から、私の得意分野である化粧品事業を新規事業として立ち上げるので、事業部長として来てくれないか、というヘッドハンティングの案件が入りしました。
私としてはかなり悩みましたが、今いる会社の将来性にも少し疑問を持っていたこともあると同時に、ヘッドハンティング会社から、こちらの要求した年収(現年収の1.2倍程度)を保証してくれたのも多きかったです。
何より、まだ40代前半ながら事業部長として、事業全体を見られるような経験がつめる、というのが最大の魅力でした。
社内から理解が得られず
転職した会社はいわゆるBtoBの、対企業向けの事業で成り立っている会社でした。
そこで新規事業としてBtoCの化粧品事業に取り組むことになり、私が招聘された訳ですが、宣伝投資などの考え方(BtoBではほとんど使いませんが、BtoCではそれが命です)が、なかなか社内的に理解が得られず、投資の承認が得られず、事業を立ち上げるには必須の条件が整わず非常に苦戦しました。
トップの頭が固い
また、特にその会社は、強力なトップダウンの会社だったのですが、そのトップである会長がまさにBtoBの権化のような人物で、全く新しい分野の事業に対する理解力がすでに老齢でもあって頭が固まっており、持っていないということも苦戦に拍車をかけました。
私がしていたのは新規事業だったので、毎回この会長に対する報告があったのですが、本当に事業構造そのものも理解してもらうのが大変で、かなり疲弊してしまいました。
もっと「話の分かる」トップのいる会社、せめて新しいことを理解できる頭を持ったトップのいる会社でなければ、市場と戦う本来の仕事をする前に、社内的な調整ですべての労力が使われてしまう、という焦りというかいらだちがありました。
最初に約束した年収から次年度8割に低下
それでとりあえず1年が過ぎ、何とか事業の形を作りましたが、事業そのものは立ち上がりということもあり、また初期の宣伝投資も重なって赤字決算でした。
そしてその結果を踏まえて次年度の私の年俸が決まったわけですが、驚いたことに前年の8割になっていました。
人事の役員に確認すると、採用の時の年俸の算定基準が、業績評価を最高に設定してのものだった。つまり下駄をはかせて私の要求する年俸に合わせて、それが通常の評価に戻ったので、その分年俸が下がった、ということでした。
最初にそのあたりまで詳細に確認していなかったのも私のミスではありますが、しかしこれは明らかに「だまし」です。
これがきかっけで、左記の理由と併せて、私はこの会社を退職することを決めました。
辞めた後この失敗を生かす決意
今回の転職、退職は事前にリサーチが足りないところが問題でした。
会社が非常に、極端にトップダウンで、その人との仕事の相性、そして、約束された年俸の中身、これらをしっかり確認しなかったのがそもそもの間違いでした。
次回はこの経験を生かそうと、慎重に転職先を検討することにしました。


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