「忙しいから仕事を辞める」というのはあり? どこまで我慢すべか
仕事が見つからない人からすれば、仕事が忙しいから辞めたいという悩みは「ぜい沢だ」と言いたくなるところですが、本人の気持ちの問題だけで済まない場合も多いようです。プライベートの時間もなくなるほど忙しいのは、労働環境の面で問題があるように思います。
そこで2つの例から、辞めると決断すべき労働環境かどうかを考えてみましょう。
慢性的に残業が多い
残業が多い会社で大変だというと、このご時勢に残業するほど忙しいなんて、その会社は景気が良いねという人もいるでしょう。確かに、残業をすればその手当てももらえますから、嬉しいと思う社員もいるかもしれません。
ただ、月に残業できる時間は法律で決められていて、それを超える残業があるようでしたらもちろん法律違反になります。その上に、きちんと手当を出していない、いわゆるサービス残業をさせる会社もあり、これも違反ですからそこは問題のある会社だと言えます。
本来、会社というのは、働く人の健康も考えるべきで、だからこそ法律で週の労働時間や残業時間に基準を設けたのです。それを違反し、労働をさせる会社は、労働者を捨て駒としか思っていないというのが今の考えで、いわゆるブラック企業に該当することもあります。
もし上司と話し合う余地があり、仕事配分や役割を合理的にして過剰な残業を減らすことができるのであれば、まだその会社で働くと考えても良いかもしれませんが、全く聞く耳を持たない上司や会社なら、仕事を辞める決断は早いほうが良いでしょう。
従業員が定着せず常に人員不足
人手不足な職場環境の場合も、そこで働く人たちの負担が大きく忙しくて辞めたくなることがあります。人手不足の例としてあがるのは、介護関係の施設によくあり、実際に大きな問題となっています。
介護関係ですと、シフトが厳しいわりに給料面にそれが反映されず、従業員が定着しないのですが、これもやはり会社側の努力が必要になることが多いようです。
この場合、ブラック企業と言いきれないことが多く、むしろ介護系=ブラック企業と言うレッテルのために、なかなか人手は集まらずに職場環境の改善をしたくてもできない会社が多いのが現状です。
それが分かっていると、仕事を辞めたら残された人たちの負担がさらに大きくなるのが目に見えますから、辞める踏ん切りをつけられないようです。こういう職場を辞めるときは、結局体調を崩して辞めざるをえない状況になるのです。
ですので、人手不足の環境の職場を辞める場合は、できるだけ退職までの期間を長くすると、他の人への負担も少なく、会社側もなんとか後任を雇う余裕もできるはずです。それができない職場では、いつまで経っても人手は増えないでしょう。
転職サイトなら働きながら仕事を探せる
会社側が、忙しい労働環境の改善に乗り出さない・乗り出せないのでしたら、いつか心身の健康を損なうことは明白です。
他の人のことを考えると、自分だけそこを辞めるのは逃げ出すようで気が引けると思うでしょうけれど、ここは自分や家族を優先することが先であることを頭に入れましょう。
でも、ここまで余裕のない職場ですと、仕事をしながら転職先を見つけるのは厳しい気がしますね。けれど転職をするという理由でもない限り、仕事を辞められない可能性もありますので、とりあえず転職サイトへ会員登録しましょう。
転職サイトは、登録時に転職の条件を設定することができるところもあります。また、メールなどで求人をしている会社からスカウトがある場合もあります。
それに、求人広告を載せる際に、サイト運営側とその会社とで打ち合わせを何度も行いますから、できるだけ優良な会社を紹介しようという姿勢があります。
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