円満退社するための伝え方~3つのケースで考えてみましょう
仕事を辞めると決めて、一番憂鬱なのが上司にどうやってその意思を伝えるかということですね。伸ばし伸ばしになると、なかなか切り出せなくなって、都合良いタイミングでやめられなくなることも。
そこでよくある理由別に、仕事を辞める伝え方を3例紹介しますので、参考にしてみて下さい。
どの理由でも共通している退職のための準備
仕事を辞めると伝えるためには、どんな理由であっても退職届を用意します。退職願というものもあるのですが、理由によってはこれを使い分けた方が良い場合もあります。
退職届と退職願の違いですが、退職届は「○月○日で退職します」と宣言することになります。就業規則などで退職の意思を表明する時期が決められていたら、それに則りましょう。ない場合は、受理されて2週間後には退職となります。
退職願は「○月○日に退職したいと思います」とその意思を伝え、話し合いの場を持つ余地がある物になります。結果、希望通りで退職できる場合は、退職届と同じ扱いになるところが殆どです。
会社によっては、退職届の書式を用意している場合がありますので、受理後に改めて提出する場合もあるようですが、基本、便箋などにペンで書いて提出します。
病気が理由の退職の伝え方
なんらかの傷病を理由に、会社に退職したいことを伝える場合は、完治したら復職したい気持ちがあるかないかで伝え方が違ってきます。
復職したいけれど、長期療養になるので迷惑になるという気持ちがあるのなら、退職願で話し合いをしましょう。それによっては休職扱いになり、退職願も撤回することができます。療養後は他の仕事に就きたい気持ちがあるのならば、退職届で意思を伝えます。
仕事の引き継ぎが無理で、直接その意思を伝えるために会社へ行けない状態でしたら、本来は必要ないですが診断書を添付し退職届を郵送して、上司の手元に届くタイミングで電話で話をする伝え方もこの際は仕方ありません。
転職が理由の退職の伝え方
転職することが理由の場合は、転職先が既に決まっているときは退職届が妥当ですが、理由の詳細は言わない方が良いかもしれません。上司との関係性や、会社の状態にもよります。いわゆるブラック企業ならば、詳細は言わない方が良いでしょう。
ブラック企業の中には、詳しい退職理由がないと認めないというところもありますが、これは労働法に反しています。でも、認めて欲しいために、転職先が決まっていると話し、その会社に電話をされて転職を妨害された例もあります。
一身上の都合で退職届が受理されず、脅されるなどの行為があった場合は一旦引き、内容証明郵便で郵送しましょう。これで受理された例もありますが、無駄に事を荒立てることは避けたいですね。
何の問題もない会社であったとしても、詳細は言わないほうがほぼ円満に辞めることができると思います。下手に「家族が病気で」などと理由をつけるよりも、「プライベートでいろいろあり、察していただけるとありがたいです」と多くを語らない姿勢が良いでしょう。
資格取得の勉強をするための退職の伝え方
資格を取得しやりたい仕事があり、その勉強をするために辞める場合、学校に通うのであれば入学の期日がありますから退職届となりますね。また、試験間際で勉強に集中したいのならば、これも退職届でしょう。
個人的には、仕事をしながら通信講座やネット講座で資格取得の勉強をして、取得後に仕事が決まってから退職届を出すほうが、収入面での心配がなく良いように思います。この場合も一身上の都合による退職届で、理由の詳細はいらないでしょう。
取得したい資格もあるけれど、実務経験を積むために転職したい・アルバイトでその仕事を実地で勉強したいのであれば、今の職場に礼を尽くすつもりで、退職願でその気持ちを伝えるのもありだと思います。
この場合も、退職したい旨を話す上司との関係性次第なところもありますが、うまくいっていたのならば、資格取得しやりたい仕事ができたことを伝えて理解をいただき、気持ち良く退職したいですね。


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