言い訳や逃げじゃない! 動悸で仕事を辞めた2例とアドバイス

未だに心の病は気の持ちようでどうにでもなる、と言う人がいます。確かにそれで頑張れる人もいますが、どうにもならなくなるから病なのです。

ところが、当人すらもそれに気付かず、結果仕事を辞めることとなることがあります。その兆候にはいろいろあり動悸もその1つです。では動悸からどのよになり、仕事を辞めることとなったのでしょう。

言い訳や逃げじゃない! 動悸で仕事を辞めた2例とアドバイス

朝起きた瞬間から動悸が気になる

朝、起きてすぐに動悸が気になる人がいます。もちろん、この状態は普通に考えても良くないですから、病院に行って診てもらいましたが、内科的な異常はなかったようです。

病院で受けたアドバイスは、規則正しく決めた時間に寝て起きる、食事をきちんと3食摂るなどして、様子を見るようにとのことでした。

ですが、その人はそれができない状態でした。いつも遅くまで仕事をし、帰ってくる時間が深夜帯なこともよくあります。また、まだ仕事に慣れていないので間違いが多く、度々怒られるので、そうならないように勉強する時間も必要でした。

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どれだけ勉強しても、ちゃんとできているか不安でしたし、なかなか寝付くこともできません。それでも少しは寝ているようですが、しっかりと身体を休めた気はしません。そのせいで段々と食も細くなっていきました。

ある朝、いつものように動悸を気にしていたら、今までになかっためまいや胸の痛みを感じ、心臓発作ではと不安になって救急車を呼びました。

ところが救急車が到着する頃にはおさまり、念のために病院で診てもらいましたが異常はありませんでした。代わりに、精神科の受診をすすめられ、パニック障害と診断されました。

仕事のことを考えると動悸がする

仕事のことを考えると憂鬱になり、気分が沈んでしまう人がいます。特に仕事への不満があるわけではないのですが、事務処理などでも工夫すれば効率的にできるのに、それを提案してもはぐらかされてしまう職場環境に不満はありました。

その職場では若い方で、年上の同僚に可愛がられていましたけど、どうしても馴染めませんでした。仕事を教えて欲しいと言っても、簡単だからすぐできると返され、教えてもらえませんでした。

それでも自分なりに考え、前の資料を見ながら仕事をし、それを上司に見せれば間違っているところのアドバイスがあるかもと考えましたが、それもありませんでした。

自分はここにいてもいなくても何も変わらない、必要とされていない、そう思うようになり、自分は駄目な人間だと思い始めるようになりました。

転職のことを考えても、別に取り得もないのだから、他の会社に移っても邪魔にしかならないんだとマイナスなことしか考えなくなり、突然泣いてしまうこともありました。

そのうち動悸を感じるようになり、家だけではなく職場ででも度々苦しくなったりするようになりました。その状態に気付いたのは家族で、心療内科に連れて行かれてうつ病の診断が下されました。

家族や知人の理解と自信が大切です

どちらも動悸がある初期段階で、精神科や心療内科で診てもらえば、薬などで体調の改善をみながら仕事を続けていくことも可能でしたが、それだけでは病気の改善は無理だったので、仕事を辞めて心と身体を休めることに専念する状態でした。

でも、一番の問題は当人が動悸は病気ではないと思っているところがあり、心の病気を悪化させることとなったわけです。

こうなったときの対処法は、動悸を軽くみないことはもちろんです。そして、自分を追い込んでしまわないようにすることも大事です。

ご紹介した例の人たちは退職をした後、数ヶ月の療養をし回復してきた頃に、公的な支援で心のリハビリを行ったり、通信講座を利用して資格を取得してやりがいのある職に就くことができました。

時々、動悸を感じることもあるそうですが、リラックスする方法を学んだので対処できるようになったし、何よりも資格取得が大きな自信になったので、自分を追い込んだりするようなことがなくなったそうです。

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