キツイ仕事から逃げたいのに逃げられない人の3つの心理
昔は仕事を辞めるとなると「根性がない」「甘ったれてる」などと言わることが多かったようですが、未だにそう言う人はいるようです。
仕事を辞めたい理由は人それぞれにあり、権利でもありますから、他人にとやかく言われる筋合いのものではありません。そう分かっていても、ブラックな仕事を辞められない人の心理を考えてみましょう。
人情に訴えかけられて
入社した当初から、「期待している」「頼りにしている」と言われて、人間関係の面では良好である会社もあるでしょう。けれど、仕事の内容的にはサービス残業が多かったり、休み返上となると仕事を辞めたくなりますよね。
労働法が守られていない職場環境であれば、仕事を辞めるには充分な理由となります。ですが周りから「辞めないで欲しい」と言われると迷いが出ることもあるかと思います。人間関係に問題のない職場ですし、それでなくても頼られているので尚更でしょう。
ですが、ここは少し冷静になって考えてみてください。期待や頼るという言葉で操られて都合の良いように使われていませんか? 皆で労働環境を変える訴えをするならまだしも、「辞めないで」はないように思えます。
自分に頼ってくる人たちを裏切ってしまう、と思う必要はありません。むしろ、どうしても辞めると言ったときに、「裏切り者」などと返されるのでしたら、その仕事を辞めるのは間違っていないように思えます。
他と比べても仕方がないと説得されて
自分の勤め先がブラックなのかどうか確認するときに、友人・知人の職場環境と比べてみるのではないでしょうか。ですがその違いを直接会社へ訴える人は少なくて、まずは同僚や先輩に聞いてみるはずです。
同僚ならば同意してくれる人の方が多いでしょうけれど、先輩になると逆で「他もそんなに変わらない」「新人だからそう感じるだけ」と、説得じみたことを言われるのがオチです。何故先輩は説得してくるのかというと、後輩がいなければまた自分たちが大変な目に遭う立場になるからです。
労働法などに興味がなさそうな新人ほど、会社にとって都合の良い人材はいません。要するに、騙し騙し使えるうちにこき使おうという魂胆がブラック企業たる所以なのです。年を重ねるごとに、労働の権利について詳しくなればなる程、扱いづらくなりますからね。
ですので、「どこも同じ」という説得は、そのままに受け入れない方が身のためです。心身ともに疲れ果てるほど働いても、年収が殆ど変わらないままの会社にいても、将来があるとは思えません。
他で勤まるわけがないと否定される
あまりにもキツイノルマに、破産もしくは破産寸前にまで追い込まれる人が、案外少なくないのは知っていますか? ノルマを達成しないと、いつまでも給料体系が変わらない状態だったり、プレッシャーに耐えられなくなったりで、自腹を切る人もいるからです。
自腹を切ることを求めてくる上司もいるのだとか。そんな仕事、すぐにでも辞めて逃げるべきなのですが、辞められないのです。そういう人は、「他でノルマを達成できるようになると思ってるのか」と上司に一喝されて、どんどんと自信がなくなり不安になるのです。
今の会社でも駄目なのに、他でも駄目なら今と変わらない、もしかするともっとプレッシャーがひどくなるかもしれない。そう思うと、二の足を踏んでも仕方がありません。ですが、そのノルマが本当に普通のものだと思いますか? ましてや、自腹を切ることが当然になっているような職場は、普通だとは言えません。
退職の相談は先輩や上司・同僚にはしない方が良いでしょう
仕事を辞めることは、1つの重大な決心だと思います。何度も考えるでしょうから、それで本当に間違っていないか、不安になることもあるでしょう。ただ、職場環境や仕事へ感じた不満は、同じ会社の人に相談しても何かの糸口になることは殆どありません。
その会社がブラック企業じゃなくても同じで、自分はそこでやっていけないと思える理由があるのなら、自分でそれを決定していかなければならないのです。周りの意見で留まっていると、自力で逃げることもできなくなる事態だって考えられます。
労働法は、辞めることも含めて決められた法律であり権利です。仕事から逃げ出したいと思うことは間違っていることではなく、むしろ逃げ出したくなるほどキツく感じるのは問題ですから、辞める決断を他人の意見で鈍らせない気構えを持ちましょう。


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